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ビタミンAの働きについて

2025年01月14日

美肌ケア成分として注目されているビタミンAについて解説します。「ビタミンA」は、レチノール、レチナール、レチノイン酸など脂溶性レチノイド類の総称です。スキンケア製品で耳にする「レチノール」はビタミンAの一種です。

ビタミンAはもともと私たちの肌や体に存在しています。細胞の成長や分化に関わり、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。肌のハリやうるおい、弾力を保つなど、肌の機能を正常に保ち、ダメージをケアしてくれる成分です。ビタミンAが肌に不足すると、キメの乱れ、くすみ、ハリ不足、目元のシワなど、さまざまな肌悩みを引き起こすと言われています。美しい肌には、十分なビタミンAが必要とも言えます。

ビタミンAを配合しているスキンケアをお探しの方は、ビタミンAの作用によって肌が赤くなったり、乾燥したりするという情報を目にしたことがあるかもしれません。実際に、肌状態や使用する製品等により一時的にそのような反応が起こる可能性があります。一般的に「レチノイド反応」や「A反応」と言われているものです。ご自身でスキンケアとしてビタミンAを取り入れる場合は、製品の特徴を理解し適切に使用することが大切です。

次に、ビタミンAを多く含む食品や、それらを食事で上手に取り入れる方法をご説明します。
国民栄養・健康調査によると、日本人はビタミンAが不足しがちです。例えば、30~49歳の女性は、ビタミンAを推奨量の48%しか摂れていないことが分かっています。ビタミンAが不足すると、暗いところで目が見えにくくなる「夜盲症」を発症したり、皮膚や粘膜が乾燥したりします。また、粘膜の乾燥などから感染症にかかりやすくなると言われています。

ビタミンAは、動物性の食品から摂ることができます。うなぎやレバー、バター、ギンダラ、ナチュラルチーズなどに多く含まれます。またビタミンAは、β-カロテンを多く含む緑黄色野菜から摂ることもできます。β-カロテンは、体内でビタミンAに変換されますが、動物性の食品から摂った場合と比較すると1/12の活性量になります。

厚生労働省は、1日の野菜摂取目標350g以上のうち、緑黄色野菜を120g以上摂ることを推奨しています。野菜を摂るときは摂取量だけでなく、緑黄色野菜と淡色野菜のバランスも意識して両方を補うようにしましょう。

 

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