監修いただいた医師:
友利 新(ともり あらた)/Arata Tomori
医師(内科・皮膚科)
沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。
現在、内科と皮膚科のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TV などで展開中。2004年第36回準ミス日本という経歴をもつ、美貌の新進医師。美と健康に関する著書も多数。
お客様から
「自分に合ったサプリメントの選び方がわかりません!」
とご相談をいただくことがあります。今回はそのお悩みにお答えします!
サプリメント選びのポイント
1.不足している栄養を知る
2.サプリメントの成分量を確認する
3.信頼できる製品を選ぶ
4.自分のコンディションや生活習慣をもとに、時には相談を
1.不足している栄養素を知る
まずは、自分が普段どんな食生活をしているか思い出してみましょう。
今は様々なサイトで自分に不足している栄養素を調べることができますし、しっかり知りたい場合は、検査キットで調べることも可能です。
また、厚生労働省のホームページでは調査データを公開していますので、日本人に不足しがちな栄養素を知ることもできます。
それによると、ビタミンAや鉄は充足率が60%にも満たない状況であることがわかります。
さらに「推奨量」は「摂取不足を回避するため」の量であり、「生活習慣病の予防」を目的とした「目標量」でないこともポイントです。
2.サプリの成分量を確認する
サプリメントを選ぶ際は、自分が摂りたい栄養素がどのくらい配合されているか確認しましょう。
1日に必要な栄養素の目安は
『厚生労働省 日本人の食事摂取基準』で知ることができます。
<重量を示す単位>
ミリグラム(mg)
マイクログラム(㎍):mgの1/1000の単位
< 作用量を示す単位>
アイユー(IU):脂溶性ビタミンなどの活性を示す国際単位
IUと重量は、以下のように換算することも可能です。
■ビタミンD
1㎍=40IU
■ビタミンE(α-トコフェロール)
1㎎=天然型1.49 IU、合成型2.22 IU
■ビタミンAの単位、レチノール活性当量(㎍RAE)とは?
以前はビタミンAもIU単位で表記されていましたが、現在は動物性食品に含まれるレチノールの量と、主に植物性食品から摂取されるβ-カロテンなどが体内でビタミンA作用をする場合の換算量との合計が㎍RAEで示されます。
レチノール活性当量0.3μgRAE=1IUに相当します。
健康食品で、配合量の表示がない製品は、有効性や安全性が分からない製品である可能性がありますので注意が必要です。
3.信頼できる製品を選ぶ
毎日口にするものですので、きちんと信頼できる製品を選びましょう。
製造工場が認証を取得していることも、信頼できる製品であることの指標のひとつになります。
また、健康食品の中で最も注意しなければならないのが、医薬品成分が添加された製品(無承認無許可医薬品)です。
これらは製品の外見からは内容物の判断がつきません。添加された薬の含有量や種類によっては、過去に死亡事例もあります。違法品から身を守るには以下の2点に注意しましょう。
-インターネットを介した海外からの個人輸入品
-健康食品を薬と誤用しない
海外から個人輸入した医薬品等で健康被害が生じた場合は、医療費等の給付で被害者の救済を図る「医薬品副作用被害救済制度」の対象になりません。
日本で健康食品を販売するには、問い合わせ先を表示することが食品表示基準 で定められています。不安なことがあれば相談できる問い合わせ先があるかどうかも確認してみましょう。
出典:健康食品の正しい利用法-厚生労働省
4.自分のコンディションや生活習慣をもとに、時には相談を
サプリメントを選ぶ際は、まず自分自身の生活習慣(食生活、運動など)を見直しましょう。そして、医師・管理栄養士・アドバイザリースタッフなどに相談するなどして、種々の情報を確認するようにしましょう。
また、アレルギーがある方は必ず全成分を確認し、摂取に不安がある場合は必ず相談してから飲みましょう。
出典:健康食品の正しい利用法-厚生労働省