《内科/皮膚科医 友利新先生監修》膀胱炎になった時の食事は?つらい膀胱炎、免疫アップでもう繰り返さない!

2022年06月28日 | ブログ

監修いただいた医師:

友利 新(ともり あらた)/Arata Tomori
医師(内科・皮膚科)
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沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。
現在、内科と皮膚科のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TV などで展開中。2004年第36回準ミス日本という経歴をもつ、美貌の新進医師。美と健康に関する著書も多数。

 

つーんとする痛みや残尿感…つらいですよね。女性の4~5人に1人は膀胱炎になったことがあると言われています。一度かかると再発しやすいのも特徴です。
今回は、そんなつらい膀胱炎の原因や、発症した際の対処法などについてお伝えします。

 

膀胱炎の種類
膀胱炎は大きく4つに分けられます。
・急性(単純性)膀胱炎
・複雑性膀胱炎
・出血性膀胱炎
・間質性膀胱炎

いわゆる一般的な膀胱炎は「急性(単純性)膀胱炎」のことで、大腸菌などの腸内細菌が膀胱に侵入して感染することがほとんどです。
大腸菌は、普段から常在菌として私たちの体に存在しており、排尿時に流されていきます。しかし、免疫力の低下や加齢によって自己防衛能力が下がることで炎症が起き、膀胱炎になってしまいます。

膀胱炎かも?と思ったらまず病院へ

急性(単純性)膀胱炎の治療では、抗生物質を3~7日程度服用するのが一般的です。
発熱や腰痛を伴う場合は、ほかの病気の可能性もあるためできるだけ早く受診しましょう。抗生物質を服用してもなかなか良くならない場合は、間質性膀胱炎や複雑性膀胱炎の可能性もあります。

 

膀胱炎の原因は?
女性に多い膀胱炎、その原因の1つは「肛門から尿道口までの距離の短さ」と「尿道の短さ」です。
女性は男性に比べ、肛門から尿道口までの距離が短いため、大腸菌などにさらされやすい環境にあります。さらに、尿道口から膀胱までの尿道の長さが約3~4cmと短いため、尿道口の菌が膀胱まで上がってきやすいのです。

 

膀胱炎のときの食事は?
水分をたっぷり摂ることが大切です。尿量を増やして排尿することで、菌を体の外へ追い出しましょう。
膀胱が炎症している状態なので、刺激物となるアルコール、コーヒー、多量の香辛料は避けてください。

 

免疫力を高めるために摂りたい栄養素
ビタミンA…皮膚や粘膜の健康維持を助けます。レバーやニンジンなどに含まれています。
ビタミンD…免疫機能を調整する働きがあります。鮭、しいたけなどに含まれています。

 

繰り返さないために予防しましょう!
免疫力を高め再発を防ぐために、睡眠時間をしっかりとり、ストレスや疲れをため込まないことが大切です。そのほか、以下の項目もチェックしてみてくださいね。

・トイレを我慢しない
・水分をこまめに摂る
・下半身を冷やさない
・生理用ナプキンは3時間程度で交換する
・性行為の後は排尿する
・排尿・排便後の拭き方に注意し、前から後ろに拭く
・温水洗浄便座は膣内の細菌を尿道に押し込むことがあるので、膀胱炎を繰り返しやすい人は使用を控える

 

※すでに症状がある場合は、専門医を受診することをおすすめします。

 

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