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【保存版】ビタミンAを徹底解説!~前編~|スキンケアへの取り入れ方とは?

今回は、美肌ケア成分として注目されているビタミンAについて解説します。
前編はスキンケアについて、後編は栄養について、全2回でお届けします。
これを読めばあなたもビタミンA博士になれるはず!ぜひ最後まで読んでくださいね。

 

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1. ビタミンAには種類がある?
2. ビタミンAの働き
3. ビタミンAが肌に不足すると?
4. ビタミンA配合製品の使用方法
5. ビタミンAの特性
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1. ビタミンAには種類がある?
「ビタミンA」は、レチノール、レチナール、レチノイン酸など脂溶性レチノイド類の総称です。スキンケア製品で耳にする「レチノール」はビタミンAの一種です。

スキンケアでは、レチノールやプロピオン酸レチノールなど様々な種類のビタミンAが使われており、それぞれに特徴があります。そのなかでもレチノイン酸は、医薬品として処方されるビタミンAのため、医師の指示に従って使用する必要があります。

 

【よくある質問】
美肌に「トレチノイン」がいいと聞きました。ビタミンAとは違うのでしょうか?

答え:トレチノインも、ビタミンAであるレチノイン酸のひとつです。トレチノインは医療機関で取り扱われており、シミのケアとして、メラニン色素の産生を阻害する「ハイドロキノン」と併用されることが多いです。

 

2.ビタミンAの働き
ビタミンAはもともと私たちの肌や体に存在しています。
細胞の成長や分化に関わり、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
肌のハリやうるおい、弾力を保つなど、肌の機能を正常に保ち、ダメージをケアしてくれる成分です。

 

3.ビタミンAが肌に不足すると?
ビタミンAが肌に不足すると、キメの乱れ、くすみ、ハリ不足、目元のシワなど、さまざまな肌悩みを引き起こすと言われています。
美しい肌には、十分なビタミンAが必要とも言えます。

 

 

4.ビタミンA配合製品の使用方法
製品の取扱説明書をよく読んで、スキンケアに組み込みましょう。肌にビタミンAを徐々に慣らしていくために、最初は1日1回など様子を見て使用することを推奨している製品もあります。
医薬品として処方されるビタミンAは、夜のみの使用を案内されることもあります。医師の指示に従って使用してくださいね。

 

【知っていましたか?】
私たちの肌に存在するビタミンAの大部分は、パルミチン酸レチノールという形態で存在します。
パルミチン酸レチノールは紫外線B波を吸収することで肌に対する光防御作用を及ぼし肌ダメージを予防する、と述べている研究論文*¹もあります。ですが、太陽光にさらされることで壊れてしまうので、毎日ビタミンAを補い、肌内部を紫外線ダメージから守れる状態にしておくことが大切です。

 

5.ビタミンAの特性
ビタミンAを配合しているスキンケアをお探しの方は、ビタミンAの作用によって肌が赤くなったり、乾燥したりするという情報を目にしたことがあるかもしれません。
実際に、肌状態や使用する製品等により一時的にそのような反応が起こる可能性があります。
一般的に「レチノイド反応」や「A反応」と言われているものです。

特に、医療機関で取り扱うことができる「レチノイン酸」を使用する際はこのような反応が起こることが予想されます。
この反応は一説によると、肌内部に存在するビタミンAの受容体量が人それぞれ異なり、その人が持つ受容体量に対し与えるビタミンAの量が多い場合にこのような反応が起こると言われています。
ご自身でスキンケアとしてビタミンAを取り入れる場合は、製品の特徴を理解し適切に使用することが大切です。

 

今回は、ビタミンAをスキンケアとして取り入れる場合に知っておきたいことをまとめました。

後編は、栄養の側面からビタミンAを掘り下げていきたいと思います。お楽しみに!

 

ブログのバックナンバーはこちら

 

*¹2003 Nov;121(5):1163-7, J. of the Investigative Dermatology, Christophe Antille et al. Vitamin A Exerts a Photoprotective Action inSkin by Absorbing Ultraviolet B Radiation)