【ビタミンD】実は98%の人が不足!美容におすすめの栄養素

2023年10月27日 | ブログ

「ビタミンD」と聞くと何をイメージするでしょうか。もしかしたら、「骨を作るビタミン」という方が多いかもしれません。しかし、実は海外ではビタミンDは、肌や体など全身に大きな影響を与える栄養素として認知されています。近年の研究では、ビタミンDの美肌効果なども徐々に分かってきています。今回は、そんな注目のビタミンDについて解説します!

 

1.ビタミンDとは

ビタミンDは、脂溶性ビタミンの1種です。、全身の代謝や免疫に関わります。

 

2.ビタミンDの美容効果

ビタミンDは、コラーゲンの生成に関わります*¹。さらに高い抗炎症作用を持ち、肌内部の慢性的な炎症に働くことなどから、さまざまな早期老化予防に役立つと考えられています*²。
最近では、ビタミンD不足が皮膚炎の悪化に繋がるというメカニズムが発見されたことで話題になりました*³。

 

3.98%の人がビタミンD不足

東京慈恵会医科大学の研究によると、東京都内で2019年度に健康診断を受けた男女約5500人のうち、98%がビタミンD不足だったことが明らかになりました*⁴。

 

4.ビタミンDを摂るには?

そんな日本人に不足しているビタミンDですが、摂取するには、日光を浴びて体内で生成する方法と、食物から摂る方法があります。

ビタミンDを体内で生成するには、季節や地域の紫外線の強さによって違いますが、一般的に30分~1時間程度日光を浴びる必要があるとされています*⁵。
日焼け止めを毎日使用する女性は、皮膚から受ける日光がブロックされることにより、体内でビタミンDが生成されず、特にビタミンD不足に陥りやすい傾向にあります。しかし、日焼け止めをすることも肌にとっては重要なので、美肌を重視する女性にとっては別の方法で適切にビタミンDを摂取することが大切です。

食物からビタミンDを取る方法ですが、ビタミンDを多く含む食材は、鮭、サンマ、イワシ、ブリなどの魚類や、シイタケなどのきのこ類と言われています。食の欧米化が進み、魚類を食べる機会が以前より少なくなった方にとっては、ビタミンD不足の一因となるかもしれませんね。

 

5.ビタミンDはどのくらい摂取する必要がある?

ビタミンDの摂取目安量は、8.5㎍*です(成人男女)。
生のサケ100gには、32.0㎍のビタミンDが含まれます。耐容上限量は100㎍のため、よほど1日にたくさん魚類を食べない限りは、通常の食事でビタミンDを摂りすぎる心配はないでしょう。
サプリなどでビタミンDを補給する場合は、上記の値を参考に選んでみてくださいね。

*厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2020年版)より

 

6.まとめ

美容でも注目を集めているビタミンDは、実はほとんどの人に足りていない栄養素です。
特に紫外線対策をしていて慢性的なビタミンD不足の女性は、老化対策、敏感肌対策にビタミンDを摂ることも有効な方法のひとつかもしれません。
普段の食事からではビタミンDを摂取することが足りていない場合は、サプリなどを活用して、しっかり体の中から美容ケアを始めましょう!

 

ブログのバックナンバーはこちら

 

 

*¹John Dobak et al. 1,25-Dihydroxyvitamin D3 increases collagen production in dermal fibroblasts. Journal of Dermatological Science.Volume 8, Issue 1, August 1994, Pages 18-24
*² Bocheva, G.; Slominski, R.M.; Slominski, A.T. The Impact of Vitamin D on Skin Aging. Int. J. Mol. Sci. 2021, 22, 9097. https://doi.org/10.3390/ijms22169097
日本経済新聞「DHC、ビタミンD不足が皮膚炎の悪化に繋がるメカニズムを発見」
*⁴ FNNプライムオンライン 東京在住の98%が「ビタミンD」不足!?若い人ほど足りていない。骨粗鬆症や死亡リスクも…対策を研究者に聞いた
*⁵国立環境研究所地球環境研究センター 体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定